函館山展望台目次
北海道函館市には、五稜郭タワーや金森赤レンガ倉庫など数多くの観光名所が存在し、地元の方だけではなく年々全国から多くの観光客が訪れています。
今回はその中でも最も有名な「函館山展望台」について詳しくご紹介していきたいと思います。
函館山展望台とは、函館山の山頂に位置しており函館市や近郊の町、函館市を囲んでいる海を見渡すことができる展望台です。
展望台の入場料は無料で営業時間内であれば自由に利用することができます。
(ロープウェイやバスの利用料は別途かかります)
展望台には、ティーラウンジやガラス張りの店内で美味しい食事が楽しめるレストラン、函館山限定の商品が売られているショップなども併設されているため、お茶をしながらほっと一息ついたり食事をしたり、買い物をしたりと景色を眺めるだけではなく、さまざまなことを楽しむことができます。
展望台の外には広場や公園も完備されており、気候や天候にもよりますが街中とはまったく異なる山頂の澄んだ空気を体感していただくことができます。
この展望台の名称にも含まれている函館山とはどのような山なのでしょうか。
山の標高は334mと小規模な山であり、種類は成層火山です。
別名「臥牛山(がぎゅうざん)」とも呼ばれています。
別名の由来は「横たわっている牛の姿」に形が似ているからであると言われています。
そして、函館山は山であると同時に陸繋島(陸と近くの島が結合したもの)であるという特徴をもっています。
函館山展望台についての基本的なことをご説明させていただきましたが、ここからは、函館山展望台が今に至るまでの間にどのような歴史を歩んできたのかを、ご説明していきたいと思います。
まず初めに知っていただきたいことは函館山展望台は「函館山や展望台までの道筋となっているロープウェイの歴史とともに歩んできている」ということです。
現在、函館山展望台はとても有名な観光スポットとして知られていますが、なぜ展望台が作られたのでしょうか。
やはり、展望台が作られた理由として大部分は「函館市の観光開発のため」だったようです。
当初の観光客は観光バスで函館山を登るのが主流でしたが、観光客の増加とともにロープウェイが設置され山頂にはロープウェイの駅が建設されました。
函館市の独特な地形が作り出す夜景や宣伝の効果もあり順調に観光客は増加していったそうです。
そして、観光業の繁栄とともに、ロープウェイも改良を積み重ね一度に乗ることができる人数が増えていきました。
同時に山頂にあったロープウェイの駅も改築や増築、周辺の環境整備が進んでいき、駅としての機能に加えて、売店や食堂も併設されました。
こうして函館山展望台ができあがっていったと言われています。
函館山を登るにはロープウェイや観光バス、徒歩で登山などの方法がありまが、ロープウェイを利用する場合は片道3分と短い時間でいろいろな高さからの景色を眺めることができます。
観光バスを利用する場合はロープウェイよりも時間はかかりますが、その分山頂までのゆったりとした時間を過ごすことができます。
最後に徒歩で登山する方法ですが、函館山の標高はそれほど高くなく、片道およそ1時間以内で登頂できるため、初心者の方や老若男女問わず挑戦しやすいのではないかと思います。
下準備の手間や登る時間が必要になりますが、登山中に四季折々の植物に触れ合いながら森林浴を楽しむことや運が良ければ函館山に生息する可愛らしい動物たちに出会うこともできるかもしれません。
自分の足で山頂に辿り着いた達成感やその後に見える景色は一段と輝き、より素敵な思い出になることでしょう。
時間に余裕がある方はぜひ一度試してみてはいかがでしょうか。
あまり有名ではありませんが、夏季期間中の22時以降になると自家用車やレンタカーで函館山を登ることができるのをご存じでしょうか。
地元の方にとっては、密かに人気のあるデートスポットになっているそうです。
展望台のレストランやショップが閉店し、観光バスやロープウェイが稼働していない時間の暗闇や静けさの中でみる夜景にもまた興味が湧いてきます。
眠れない夜にふらっとドライブがてら函館山に登ってみと、また新たな街の表情をみることができるかもしれません。
夏には「港まつり」という大きなお祭りが開催され、花火をいつもと違う高さから眺めることができます。
見上げない打ち上げ花火というのはとても魅力的です。
冬になると、クリスマスシーズンには大きなクリスマスツリーが飾られ、街全体が電飾で彩られます。
この景色はまさにサンタクロースからのクリスマスプレゼントではないでしょうか。
このように、函館山展望台は考え方次第でさまざまな角度から楽しむことができます。
ぜひ、みなさんも自分なりの楽しみ方を見つけてみてください。
今回は函館山展望台についてご説明させていただきました。
みなさんの旅行の参考にしていただけますと幸いです。
函館山展望台と言えば、夜に訪れるイメージが強いと思いますが日中でも異国情緒溢れる、古き良き街並みを一望でき望遠鏡を使わなくともはっきりと見えます。
天気がいい日には、津軽海峡に映し出された夕日を眺めることができます。
日没からおよそ20分間が、街が美しく夕方から夜に移り変わる瞬間です。
この一瞬をみようと最も多くの人が集まり、通称「トワイライトタイム」と呼ばれています。
この時間が絶景のタイミングと言えるでしょう。
函館湾にきらきらと反射して光輝くその夕日は美しさだけではなく、どこか寂しさも感じさせます。
展望台からの景色は、四季によって様々な表情を見せてくれます。
初夏には緑豊かな自然が見られ、8月になると夏祭りが各地で開催されており 近郊から花火が打ち上げられるので、その名の通り夜空に「花」が咲くと言えます。
さらに4月~8月の時期は、湿度の高さと山頂で吹く強い風によって霧や雲から織り成される「雲海」と呼ばれる美しい景観に出会うことができます。
雲海が発生しやすいとされるのは晴天に恵まれた気温が低い早朝。
条件が揃わなければ、見ることが出来ない大変貴重な光景となっておりその幻想的で圧巻の景色に、思わず息を飲んでしまうことでしょう。
函館山展望台は冬季にも登ることができるので、全く違う景色を年中楽しむことができます。
白銀の世界に包まれた街並みは空気が澄んでおり、より一層くっきりとした地形を際立たせ、とても美しいものです。
函館山展望台ですが、特に夜が美しいと有名です。
この夜景は「100万ドルの夜景」と言われており、兵庫県・長野県に次いで、日本三大夜景の一つとして選ばれとこともあります。
ほかの夜景も豊かな自然に囲まれた山々から一望できますが、函館山展望台からの景色は群を抜いて最も美しいと言われています。
暗闇に浮かぶ漁火や静かに灯る街灯、お店の電飾などが連なっておりその景色を見た人々を魅了します。
この夜景には実はロマンティックな秘密が隠されています。
展望台から眺望すると、ある文字が見えるそうです。
その名も「ハート伝説」と呼ばれ、「ハート」や「スキ」とカタカナで見えることがあるようで、この文字を見つけられると、幸せになると言い伝えられておりたくさんのカップルが夜景を前に肩を並べています。
函館の夜景は抽象的な景色と言うよりも、津軽海峡と太平洋に囲まれており、対流で地形が削られこのような形ができました。
曲線美がこんなにもくっきりと見える景色は、日本では数少ないと思います。
このように函館の魅力を存分に味わうことのできる観光スポットとなっていますので、ぜひ一度、お立ち寄りくださいませ。
展望台近郊には、函館の歴史が詰まっている場所がたくさんあります。
今回は選りすぐりをご紹介しましょう。
函館公園
函館の代表的な観光地で、正面には噴水があり、「こどもにくに」という日本最古の遊園地や様々な種類の動物たちと触れ合える動物園もあり桜が咲く、春には屋台なども出店されるため地元の方に根強く愛されています。
金森赤レンガ倉庫
函館限定のお土産を買うべき場所と言えばここ、金森赤レンガ倉庫。
かの有名な「ラッキーピエロ」も、この一角にベイエリア本店があり、目と鼻の先にもう1店舗のマリーナ末広店も構えています。
末広店はなんと、一部の客席がブランコという遊び心あふれる店内になっています。
お客様を楽しませる工夫がされていますね。
愛称はラッピ。
五稜郭タワー
春には桜の名所である、五稜郭公園の隣に立っており2006年には60mから107mにリニューアルしました。
展望台からは函館山や星型の形をした五稜郭公園を眺めることができ、函館山展望台に次いで美しい景観で人々の心を鷲掴みにします。
そして積雪が見られたときに、五稜郭公園を眺望すると外堀を雪化粧をした姿がまたひとつの醍醐味です。
等間隔に設置されたライトが、ノスタルジックな雰囲気に。
春と冬は特に絶景スポットとなっています。
函館山山頂へ行くためにはいくつかの方法がありますのでご紹介いたします。
山頂へ向かう際のご参考までに。
山頂へ行くには、主に5つの方法があります。
・函館山ロープウェイ
・タクシー
・バス
・自家用車
・徒歩
この中で、函館山ロープウェイ・タクシー・バスが特に便利なのでこの3つに注目していきましょう。
◆函館山ロープウェイ
函館山ロープウェイに乗って、直接山頂を目指すことができます。
「始発:午前10:00、上り最終21:50、下り最終22:00」
所要時間はおよそ3分となっており、通常10~15分間隔で運行しています。
※改札は出発時刻の1分前に終了するためご注意ください。
◆タクシー <特におすすめ!>
タクシーで観光スポットを巡るコースや、定額で組み込まれているタイプもあります。
直接向かう場合は、函館駅前から山のふもとまでの所要時間、およそ5分でつくので混雑時に便利でおすすめです。
◆バス
山頂までのバスがあり、函館駅前から乗車する場合は「4番乗り場」にてご用意していますので、ぜひご利用ください。
函館駅前⇔山頂 各停留所を経由し、所要時間はおよそ30分でバスに揺られながら函館の景色を楽しむことができます。
ほかにもルートはいくつかありますが、状況に合わせた方法で山頂に向かいましょう。