八幡坂

八幡坂

八幡坂目次

  1. 八幡坂について
  2. 八幡坂の見どころ
  3. 八幡坂の周辺
  4. アクセス
  5. Tiktokで情報を見る
  6. instagramで情報を見る
  7. Googleで口コミを確認
  8. Twitterで情報を見る

八幡坂について

函館は、天然の良港を有する港町として古くから貿易で栄えてきました。

特に江戸時代末期には横浜、長崎と並び、日本国内で最初の貿易港として開かれたことから、早くから外国人が多く居住し、異国情緒あふれる街並みが生まれ、今に伝わっています。

そして明治維新を迎えると幕府軍と明治政府軍とが戦った戊辰戦争における最後の戦地となり、函館は戦火に見舞われます。

この戦いでは、土方歳三が新撰組の隊士たちと幕府軍に加わって戦っており、現在では新撰組終焉の地として多くの歴史ファンが訪れる街でもあるのです。

そんな歴史と情緒にあふれた函館の中でも八幡坂は、五稜郭や函館山の夜景と並んで人気の観光スポットのひとつに数えられています。

八幡坂は、函館港に面した赤森赤レンガ倉庫から函館山へと南北に延びる坂道です。

270メートルの石畳が続く坂道の両側には街路樹が一列に植えられており、春夏には青々と葉を茂られた涼しげな風景を、そして秋には紅葉、冬にはライトアップされたイルミネーションで訪れた観光客を楽しませてくれます。

日本経済新聞が行った「観光で訪れたい坂の名所ベスト10」で堂々の全国1位になったこともある八幡坂の魅力は、何といっても坂からの眺望にあります。

坂道の途中で足を止めて視線を上げれば、眼前には穏やかな稜線を描く緑に覆われた函館山が望め、振り返って坂を見下ろせば、今度は直線に長く伸びる坂の向こうに函館湾とその向こうの函館市街地の広々とした遠景が楽しめます。

その風景の中でも、ひときわ大きく目を引く函館湾に浮かぶ大きな船は、青函連絡船・摩周丸です。

今では特に道外の方には、青函連絡船はあまりなじみがないかもしれません。

しかし青函トンネルによって本州と北海道が鉄道でつながる以前は、青函連絡船は北海道と本州を結ぶ道民にとっては大切な交通手段であり、その停泊地である函館は「北海道の玄関口」呼ばれていました。

現在では、新千歳空港のある千歳市にその役割を譲った感がありますが、青函連絡船の停泊所であった場所に今も保存されている摩周丸は、往時の様子を今に伝えてくれているのです。

なお、全国に知られるようになった八幡坂の名は、江戸時代後半にこの坂の上にあったという函館八幡宮に由来するとされています。

「八幡さん」の愛称で函館市民に親しまれている函館八幡宮は、明治時代に火災にあったことで移転再建

現在は八幡坂から見て函館山を隔てた南方に当たる谷地頭町に鎮座しています。

見上げてもよし、見下ろしてもよしの八幡坂は、これまでに様々な映像作品のロケ地にも使われてきました。

古くは手をつないだ夫婦がスキップをしながら坂を下るシーンが印象的なテレビCMに使われ、「チャーミーグリーンの坂」の愛称で呼ばれていたこともあります。

そして岩下志麻、吉永小百合という2大女優が共演したことで話題になった1996年公開の映画『霧の子午線』のロケ地になったほか、2000年代には「ランチの女王」「東京フレンズ」「受験の神様」など多くのテレビドラマのロケ地にもなっています。

余裕があれば、事前にこうした作品で八幡坂を予習してから八幡坂を上ってみるのも面白いかもしれません。

きっと、映画やドラマの登場人物になった気分を味わえることでしょう。

また、最近では人気アニメ「ラブライブ」でも函館の街がロケ地として使用されたことから、ファンが聖地巡礼のために多く訪れています。

作品の中ではJR函館駅や五稜郭など多くの有名スポットが登場しました。

もちろん八幡坂もそのひとつで、劇中では「ラブライブ」の登場人物たちが、多くの観光客同様に坂の上から函館の街を眺めています。

そのほかにも、キャラクターの通う学校のモデルに函館の高校が使われているほか、実際に存在する公園や喫茶店も登場していますので、作品と見比べながら周辺を散策するのも面白いかもしれません。

ちなみに、八幡坂のある函館は、「坂の街」ともいわれるくらい坂の多い街です。

その中でも、八幡坂と並行するように南北に延びる基坂(もといざか)と大三坂(だいさんざか)は、八幡坂と合わせて「函館三坂」と呼ばれて観光スポットになっています。

特に基坂は函館と札幌をつなぐ主要街道の起点とされた歴史ある坂です。

それだけに、坂の周囲には重要文化財に指定されている「旧函館区公会堂」や、「旧北海道庁函館支庁支舎」、「旧イギリス領事館」などの歴史的建造物が立ち並んでいます。

現在は建物が博物館として公開されており、外観だけではなく当時の内装を見ることができます。

そして、数ある坂道を登ったり下ったりで疲れた時は、古い建造物や古民家を利用した喫茶店を利用するのがおすすめです。

例えば、旧イギリス領事館の1階にある「ティールーム・ヴィクトリアンローズ」では、明治時代にイギリスからもたらされた洋風文化の雰囲気を楽しみながら、アフタヌーンティーを味わうことができます。

また、令和3年に大補修工事が完了した旧函館区公会堂内には、函館の老舗コーヒー店である十文字コーヒーが出店。

重要文化財の建物内でコーヒータイムを楽しむことができます。

八幡坂の見どころ

函館市公式観光情報 八幡坂 – 観光スポット

先述の通り、映画やテレビCMなどに登場し、プロも認めたインスタ映えする風景が楽しめる八幡坂。

訪れるからには、ご自身でも最高の一枚を取ってみたいと思うはずです。

当然、八幡坂の一番の撮影ポイントは、急な坂道を登り切った頂上です。

石畳の八幡坂を中心に、坂の下の函館港、青函連絡船、その奥に広がる函館市街地、さらにその向こうに見える山と空も入れて、スケールの大きな写真を撮ることができます。

ただし、八幡坂とT字に交差する頂上の道路は石畳とはいえ車も走る一般道です。

くれぐれも交通の妨げにならないよう、そして撮影者本人も事故にあわないよう気を付けて撮影してください

また、八幡坂でもっとインスタ映えのする写真を狙うなら、特定の時刻や時期を狙うのも手です。

例えば夜の八幡坂は、等間隔に並ぶ街灯に照らされてオレンジ色に浮かび上がる坂道と、ライトアップされた青函連絡船、そして「100万ドルの夜景」ともいわれる函館の夜の街並みを写真に捉えることができます。

函館市公式観光情報 はこだてイルミネーション

また、八幡坂は毎年冬に行われている「はこだてイルミネーション」の対象にもなっており、タイミングがあえばライトアップされた街路樹と雪化粧された坂道のコラボレーションが楽しめることもあります。

そしてもうひとつ、八幡坂の楽しみといえば、異国情緒あふれる函館の教会群です。

明治時代のはじめ、国際貿易港としてにぎわっていた函館の街の中心地だったのが、八幡坂のある函館市元町のあたりでした。

そのため、当時から多くの外国人が住み始め、異なる宗派の教会が立ち並ぶ世界的に見ても珍しい地区となったのです。

数多くある教会群の中でも特におすすめなのが、江戸時代末期に日本初のロシア正教会として設立された函館ハリストス正教会です。

八幡坂を登り切った突きあたりを右に進むと、すぐ右手に見えてきます。

函館ハリストス正教会は、緑色の屋根に純白の壁のコントラストが印象的な人気の観光スポットで、内部の拝観も可能です。

(注意:2022年12月中旬まで保存修理工事のため内部の拝観を中止しています)

また、函館ハリストス正教会と道路を挟んで向かい側にあるのがカトリック元町教会

細い坂道を挟んで隣に位置するのが英国聖公会の教会として建てられた聖ヨハネ教会です。

それぞれに特徴的な教会建築が楽しめるとともに、明治時代に海外から伝わった信仰の一端に触れることのできる貴重な歴史建造物ですので、あわせて訪れることをおすすめします。

八幡坂の周辺

八幡坂からは、函館山ロープウェイの山麓駅が徒歩圏内にあります。

頂上の展望台からは、『世界三大夜景』のひとつとして全国的に知られた函館の夜景が楽しめるとあって函館に来たからには、ぜひ訪れておきたい名所のひとつです。

北海道第三の都市として人口25万人の世界が感じられるオレンジ色に光る街明かり。そして函館湾と津軽海峡が左右から迫る特徴的な地形。

夏から秋にかけては、イカ漁を行う漁船の「漁火(いさりび)」を見ることもできます。

夜景を楽しむための日没を待つ時間で、ショッピングを楽しむのもおすすめです。

赤森赤レンガ倉庫

八幡坂を下った先にある赤森赤レンガ倉庫は地元の市民にも愛されるショッピング施設です。

ここでは7棟のレンガ造りの倉庫に多くの飲食店やお土産物店が連なり、ショッピングとグルメを楽しめます。

グルメでいえば、明治時代創業の老舗洋食店「五島軒」本店も、八幡坂からは徒歩圏内。

二代目若山徳次郎が修行先であった帝国ホテル時代に覚えたカレーの味を参考に創ったとされる五島軒カレーが人気です。

ベイエリア本店 – 函館ラッキーピエロ

また、函館のB級グルメ店として人気の高い「ラッキーピエロ」の1号店、ベイエリア本店もぜひチェックしたいところ。

ここでは地元の常連客にも人気のチャイニーズチキンバーガーがおすすめです。

八幡坂から函館港の眺望を楽しんだのなら、その時に目についたあの港湾に浮かぶ大きな船にもぜひ立ち寄りたいところです。

その船「函館市青函連絡船記念館・摩周丸」は、JR函館駅から徒歩約4分

現在は博物館として営業しており、演歌歌手・石川さゆりの出世曲となった『津軽海峡冬景色』でも歌われた青函連絡船を身近に感じられる展示となっています。

アクセス

本州方面から函館を訪れて、公共交通機関を利用して観光を楽しむ場合は、新幹線でも飛行機でも、まずはJR函館駅を中継して、路線バスか路面電車などで市内を移動することになります

本州方面から新幹線でアクセスする場合は、新函館北斗駅で乗り換えてJR函館駅まで約20分。一方、飛行機の場合は、函館空港からJR函館まで路線バスで約25分です。

そのJR函館駅からは、函館市電「函館どつく前」行きに乗り換えて末広町で下車してください。そこからは徒歩約1分で八幡坂に到着します。

JR函館駅からは路線バスも利用できます。

その場合はいったん「市役所前」で「船見町行き」に乗り換え、「元町」バス停で下車。バス停から八幡坂までは徒歩約1分です。

車をご利用の場合、八幡坂へは函館市元町観光駐車場や函館山山麓観光駐車場の利用が便利です。

ただし函館市元町観光駐車場を利用する際は営業時間にご注意ください。

もし函館山の夜景も楽しむ予定がある場合は、24時間営業の函館山山麓観光駐車場を選択する方が時間を気にせず夜景を楽しめます

なお函館観光には、電動レンタサイクルのサービス「はこりん♪」を利用することも可能です。

電車やバスの時間を気にせず、自分のペースで函館の街を散策できるので、天候や自身の体力と相談しながら、こちらの利用を検討してみるのもいいかもしれません。

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